メイドインジャパンの意義は本当にあるのか?

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商品や製品を購入する際、
とても大切な指標のひとつとして、
原産国表示があります。

口にする飲食物では
〇〇産のマグロ
〇〇牛
等のように、
勿論味の違いはあるとは言え、

どこで獲れたか。
どこで育ったか。

ということ自体に
印象的な付加価値が生じるほどです。

製造物であれば、

どこで造ったか。

という情報に「信頼」を感じるほど。

原産国表示の基準

商品や製品の購入の際に、
これだけ重要な情報となる
「原産国」ですが、
意外と曖昧な基準
表記されていることもしばしば。

ということで、今回は

「メイドインジャパンに胸を張れるか」

というテーマで
お送りしたいと思います。

 

メイドインジャパンの基準

日本では、原産国表示の基準として、

その商品の内容について
実質的な変更をもたらす行為が行なわれた国

不当景品類及び不当表示防止法
(昭和三十七年法律第百三十四号)第四条第三号に基づく告示

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/public_notice/pdf/100121premiums_14.pdf

として告示されています。

この考え方を素直に解釈すると、

その製品が、
その製品となった瞬間に、
どの国に存在していたか

となると思います。

 

ここまで見てくると、

日本で形になった物は、
「メイドインジャパン」

というイメージは湧きます。

 

誰が造ったのか?

ではなく

どこで形になったか?

が重視される・・・と。

日本国内で造れば、
海外企業が造っても
メイドインジャパン

外国人の方に従事して貰っても、
日本国内で造る限りは、
もちろんメイドインジャパンです。

 

・・・なのですが、

ここで気になるのは、

海外製の材料
ばかり使用していたら?

という観点です。

 

グレーなメイドインジャパン

海外から材料を調達して、
日本国内で造り上げている製品は、
メイドインジャパンなのか?

この点について、
国際的な貿易においては
ルールが明示されています。

大雑把に紹介しますと、

物には全てコードが割り振られる。
(HSコード)
加工等を行うとこのコードが変更される。

このコード変更が必要な程の加工を
最終的に行った国が日本なら
メイドインジャパン

というイメージです。

 

なるほど・・・。

 

最終検査だけ日本で行う。

梱包だけ日本で行う。

 

これをメイドインジャパンとするのは、
国際的な貿易ルールではアウト

という理解ができますね。

物のHSコードを変更させたかどうか

が国際的な貿易時のルールだとすると、

それでは、
日本国内で流通させる
ということだけを考えると、
どうなのでしょうか?

さらに、

主要部品の組み上げは海外で行い
日本国内で完成品として組上げる。

本体そのものはメイドインジャパンでも
良いのでしょうが、
主要部品は海外製となると思います。

・・・グレーですよね。

くろがね産業のメイドインジャパン

日本人が造っていても、
海外で造った物は、
メイドインジャパンでは無い。

ということや、

ここまで経済がグローバル化する中で、
メイドインジャパンにこだわることは、
ナンセンスなのかも知れません。

メイドインジャパンと
表記できる

「できる」のだから、
良いじゃ無いか。

それで充分だ。

というのも理解できます。

それでも、くろがね産業が製造する
黒ゴムチップや着色チップは、
メイドインジャパンと謳う場合には、

正直なメイドインジャパン
にこだわりたいと考えています。

原材料となるゴムは国産であり、
かつ素性の知れたゴムであること。

バインダーすら国産であること。

 

メイドインジャパン
を謳うからには、
どこを見られても
メイドインジャパン
でありたい。

 

日本製が優れている。

と盲信している訳では勿論ありません。

品質面やコストメリットに優れた
海外製樹脂チップや各種ゴムチップも、
正直に表記した上で
お取り扱いしております。

ただ、
「メイドインジャパン」と表記する
その覚悟を大切にしたいのです。

 

この辺りの心意気は、
会社としては大切にしたいのですが、
営業担当者には苦労を掛けていますね。

 

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くろがね産業を支える2つの経営理念

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くろがね産業株式会社」は、

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この2つの大切な考え方です。

 

大家族主義の経営

 

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全員参加の経営

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一人一人の自己実現が図られ、

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