岡山から
循環型社会の発展を目指すブログ
「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」に
ご訪問頂きまして
ありがとうございます。
今回のテーマは、
レジ袋有料化と
エシカル消費の課題
です。
2020年7月1日実施される
買い物袋の有料化。
環境問題を実感する契機
となる取り組みと、
エシカル消費と経営の関わり方
について紹介します。
プラスチック製買物袋有料化実施ガイドライン
2020年7月1日から実施される
この制度は、
当初は2020年4月から実施される予定
でした。
小売業界の要望を受け延期された
この制度は、
そもそも国連環境計画によるものです。
レジ袋に係る法規制対象国は
2019年12月時点で、
127カ国(19.12.25日本経済新聞)に
のぼっており、
実は日本は遅ればせながらの実施
なのですが、
東京五輪前に
プラスチック問題への
取り組みをアピールしたい
という側面もあるように思います。
プラスチック製買物袋有料化実施対象者
プラスチック製買物袋有料化実施の
対象者は、
飲食料品、衣料、医薬品などを
消費者に直接販売する小売業者
です。
主たる事業で判断されるのでは無く、
反復継続性を持って、
容器包装を行って
消費者に販売する事業者
というのがポイントです。
フリーマーケットは
「反復継続性」がないので、
対象外ということですね。
対象となるレジ袋とは?
今回の規制の対象となるレジ袋とは、
簡単に表現すると、
商品を入れるための袋で、
持ち手が有り、
消費者が選択できる袋
です。
主な適用除外品は、
・商品ではない物を入れる袋
→試供品や商品券、クリーニング袋
・持ち手の無い袋
→生鮮食品用や衣類保護に用いられる袋
・消費者が辞退できない袋
→陳列時点で包装されている物
となるのですが、
実は以下の3点が適用除外であることが
特筆すべき点です。
・フィルム厚50マイクロメートル以上の
もの
・海洋分解性100%のもの
・バイオマス素材配合率25%以上のもの
これらの袋は、
通常のプラスチック袋と比較して、
コストが高い上に
実用化もあまり進んでいません。
このような袋を使えば
無料のままで良い反面、
企業にとっては
コストを吸収できるか悩みどころ
ですので、
企業経営において
難しい判断を迫られるポイント
だと感じます。
プラスチックゴミの削減は進むのか
1人当たりプラスチックゴミの量が
世界2位の日本ですが、
レジ袋は
プラスチックゴミの2%程度しか無い
ということを考えると、
レジ袋の有料化は、数値面で見れば
大きなインパクトでは無い
のかも知れません。
それでも、2019年5月に取り纏められた
「プラスチック資源循環戦略」でも、
廃プラの3R
(リデュース・リユース・リサイクル)
を推進し、
廃プラ問題や海洋プラゴミ問題の解決に
寄与する
ことを謳っている以上、
こういった取り組みは
今後加速させていくべき課題である
ことは疑いようがありません。
多少値が張っても、
環境負荷の少ない商品を好む
「エシカル消費」が注目され、
CSRに取り組む企業を投資先に選ぶ
「ESG投資」が聞かれるようになった
ということも、
その現れだと思います。
消費側や投資側といった
限定的な側面で無く、
経済全体で環境問題に取り組むことが
「当たり前」となる社会の実現に向け
我々中小企業こそ使命感を持って
取り組むべきなのだと考えます。
私たちは、
「トレーサビリティ」の維持、
確保に全力で取り組み、
循環型社会を「当たり前」に実現する
ことに貢献できる。
そういった企業でありたい
と考えています。
最後までお読み頂きまして
ありがとうございました。