今朝の朝礼風景。
くろがね産業では、「考え方」を大切にしています。
会社というのは勝手に成長しません。「箱」、「容れもの」でしかないわけですから、そこで働く人たちが何を思い、どう考え、行動するかによって会社の社風や成長が決まります。
特にわれわれは、経営の柱として「全員参加の経営」を謳っているのですから、社員一人ひとりが人として正しい立ち居振る舞いをし、愛と誠と調和の精神を発揮していく必要があります。
そのためにも、毎日朝礼で「フィロソフィ」といわれる、「人として正しい考え方」を確認しています。
一例を挙げれば、
「素直な心をもつ」
「仲間のために尽くす」
「利他の心を判断基準にする」
といったことです。
そして毎週末の朝礼では、グループに分かれてこの一週間のテーマについて各々思うことを発表、共有していきます。
人生のなかで、会社で働く時間はとても長いです。もしかしたら家族と過ごすよりも長いかもしれません。その人生の大半を占める仕事の第一義が、「給料という対価を得るためのもの」というのではつまらない。
仕事を通じて人生をハッピーにしていかなければなりません。
その仕事に従事するうえで、同じ会社で働く仲間は欠かせないものです。仕事は独りではできません。
だから、同じ会社で働く仲間がどういう価値観をもっていて、何を思い、人生をどのようなものにしていきたいのか、ということを知っておくことはとても大切です。
生まれ育った背景も違う人たちが、偶然にもくろがね産業という「箱」に集まって仕事をしている。しかしそれは目に見えない何かの「縁」によって導かれたものです。この「縁」を良縁としていかなければなりません。
大切な仲間だからこそ、お互いをより深く理解し、家族のような関係を築いていくことが必要なのです。
まさに
「切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如し」
という関係です。
会社の人には言えない、ではなく、会社の人だからこそ打ち明けられる、という関係が理想です。
言いたいことを言い合えて、お互いに相手のことを思って言っていると理解できている関係が理想です。
自分のために頑張るだけではなく、それぞれが自分以外の仲間のために頑張るという関係が理想です。
このようなことを通じて、人格が磨かれ、成長していくことで、今まで見えなかった世界が見えるようになったり、自分が必要とされているという実感を得られるようになったりします。
そうすれば、人生はより素晴らしいものになるのではないでしょうか。
それが、くろがね産業が経営のもう一つの柱としている「大家族主義で経営する」ということです。
われわれが朝礼で「フィロソフィ」を共有する理由は、この「全員参加で経営する」と「大家族主義で経営する」という経営の2本柱を実現するためにとても大切にしているからです。
そして、それは私たちが「仕事を通じて人生をハッピーにする」ということを叶えるためなのです。