考え方

SDGsを繋ぐ

アイキャッチ

SDGsという言葉が、
ここ岡山でも段々と

聞き慣れない言葉
ではなくなって来ている

ことを感じます。

テーマが教育や人権、ジェンダー、
街づくりと広いこともあり、
様々な活動がSDGs活動と言える一方で、

取り組むことが
なんだか難しいことのように感じられる
こともあると思います。

 

例えば、

12 つくる責任 つかう責任
持続可能な生産と消費のパターンを確保する

について考えてみても、

 

環境負荷を減らし、
持続可能な生産と消費に貢献する。

 

これらを
実際の活動や行動に変換しようとすると、

・これは本当に環境負荷が減っている
 と言えるのだろうか

・取り組みたいが、
 上辺だけの宣誓になってしまうのが怖い

という様に、
とても大変な活動のように思えることもあります。

 

「誰か」と取り組むSDGs

 

こんな時は、誰かと力を合わせること
1つのSDGs活動を創り上げてみて
いかがでしょうか?

 

例えば、
「リサイクル」や「再利用」は
SDGs活動の中でもイメージしやすい項目の1つですが、

これらを自身だけで完結させることが必要だとしたら

それは大きな資本を有する企業様だけしか
取り組めないものになってしまいます。

 

「弾力のある素材」を「使いたい」という企業様が、
再生弾性材を検討に加えること

「弾力のある素材を廃棄したい」という企業様が、
再利用を意図しながらも安心して廃棄を行えること

そして、

それらを繋ぐ役割を果たすべき企業にも、
思いが求められます。

 

これらの思いを、しっかりと繋げることで、

「弾力のある素材」が
持続可能な生産と消費のパターン
となったと言えるのだと思います。

 

真に持続可能とするには?

 

勿論、
再生や再利用を採用することで、
新品との圧倒的な品質差異が
生じているとしたら、

また、

慣れない工程や手間を放置することで
継続するコスト高騰を放置するとしたら、

それは
「持続可能」とは言えないばかりか、
押しつけにも似てくるでしょう。

 

ここには、
SDGs活動からでも
企業活動の持続可能性を見出すための
企業努力が必要となります。

幸いなことに、
上記の例では
「廃棄する」という行為については
他の法整備の影響から
一定の基準が定められていました。

 

とは言え、
「再利用に思いを馳せた廃棄」という観点では、
まだまだ前進できると思いますし、

何より、
「使う」側が経済合理性を持って選択できる雰囲気は
醸成されていないようにも感じます。

 

再利用に思いを馳せて廃棄されたものを、
使う側が安心して付加価値を構築出来る様に、
それぞれのニーズを繋ぐ役割を果たしていきたいと考えます。

 

一人ではなかなか成し遂げられないSDGs活動も、
誰かと「力と思いを合せること」で
成し遂げることが出来るはずです。

 

くろがね産業では、
回収というサービスに加えて、
弾力のある素材、弾性材の
粉砕処理も行っております。

 

「弾力のある素材」を使いたい

「弾力のある素材」を使えるか検討してみたい

「こんな形の弾性素材が欲しい」

 

そのような思いに
全力で応えられるよう、

トレーサビリティを確保して、
お待ちしております。

何のための経済か ―コロナ禍の今だから考える

経済の大義名分

新型コロナウイルス(COVID-19)が
猛威を振るっております。

緊急事態宣言発令で
一度は落ち着き、
収束に向かうと思っておりましたが、
第二波が大都市ではない岡山にも
及んでいます。

 

感染症で亡くなられた方々に
おかれましては、
衷心よりお悔やみを申し上げます。

また、罹患して闘病されている方々、
経済的な打撃を受けている
企業及び個人の皆さま、
そして第一線で戦っていただいている
医療従事者の方々には
心からのエールを送らせて頂きます。

COVID-19と経済至上主義

2019年11月22日に
原因不明のウイルス性肺炎が
見つかって以来、
世界はあっという間に
変わってしまいました。

一説ではコウモリ由来のウイルスが
ある動物を中間宿主として広まった
と言われています。

これはあくまで私見ですが、
森林伐採等の環境破壊により、
本来は自然の奥深くを住処としていた
動物たちと人間の生活圏との距離が
縮まったこと大きな原因だと思います。

また、
一度は収束したかにみえたウイルスが、
あっという間に全世界に拡大したのは、

「経済を止めることはできない」

という経済至上主義
グローバル化
要因に挙げられるでしょう。

原因と結果

私は何事にも原因と結果があり、
因果応報というものを信じています。

もしも宇宙の意志があるとすれば、
または神様がいるとすれば、
これは

現代の経済至上主義への警鐘

なのかもしれません。

物理学では

「全宇宙のエネルギー総量は一定である」

という
エネルギー保存の法則があります。

人類社会が
急速に経済発展を進めてきた分、
その反動が起こったのかもしれません。

何のために

我々は今一度、

「誰のため、何のための経済か」

ということを考える段階に
来ているのかもしれませんね。

もちろん、進歩・発展は必要です。

しかし、それは
盲目的に為されるのではなく、

「何のために」

という大義名分
必要だと思います。

同時に、
「足るを知る」ことも
知らなければなりません。

周りを顧みない
貪欲さによる発展ではなく、
周囲との調和を保ちながら
進歩・発展していくことが
大切ですね。

本来の資本主義

では我々はどうすべきか。

それは私にも
明確なビジョンはありません。

しかし、
ドイツの社会学者
マックス・ウェーバーは、

そもそも
資本主義を発展させたのは
禁欲的なキリスト教
プロテスタントである

としています。

彼らは、快楽主義を排して
ひたむきに働き、
稼いだお金をすべて投資に回すことで
世の中を発展させてきた
と言われています。

いわば自分だけがよければいい
という利己主義ではなく、
世のため人のために働くことが、
本来の資本主義なのです。

日本にも
近江商人「三方よし」
という精神がありますね。

 

くろがね産業の大義名分

我々は今一度、
「何のための経済か」ということを
考える時期に来ているのかも
しれません。

もちろん私も
まだまだ私利私欲に塗れているので
偉そうなことは言えません。

当然当社も
経済的な影響を受けていますし、
会社経営者である以上、
利益を出して
社員とその家族を
幸せにする義務があります。

でも一人一人が
「何のため」という大義名分を
考える機会が増えれば、
世の中はもっともっと
素敵なものになると思うのです。

新型コロナウイルスの
拡大している今だからこそ、

利己心を少し抑えて
利他心でもって考え、
行動していくことが、
そういったキッカケに
なるかもしれない

と思っています。

 

色々と無責任なことを
書いたかもしれません。

気分を害された方がおられましたら
お詫び申し上げます。

それでも、
廃棄物の適正処理やリサイクルという
静脈産業に携わる私たちが
忘れてはいけない
大義名分というものがあると思い
書きました。

レジ袋有料化のポイントとエシカル消費の課題

岡山から
循環型社会の発展を目指すブログ

「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」に
ご訪問頂きまして
ありがとうございます。

今回のテーマは、
レジ袋有料化と
エシカル消費の課題

です。

2020年7月1日実施される
買い物袋の有料化。

環境問題を実感する契機
となる取り組みと、
エシカル消費と経営の関わり方
について紹介します。

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メイドインジャパンの意義は本当にあるのか?

商品や製品を購入する際、
とても大切な指標のひとつとして、
原産国表示があります。

口にする飲食物では
〇〇産のマグロ
〇〇牛
等のように、
勿論味の違いはあるとは言え、

どこで獲れたか。
どこで育ったか。

ということ自体に
印象的な付加価値が生じるほどです。

製造物であれば、

どこで造ったか。

という情報に「信頼」を感じるほど。

原産国表示の基準

商品や製品の購入の際に、
これだけ重要な情報となる
「原産国」ですが、
意外と曖昧な基準
表記されていることもしばしば。

ということで、今回は

「メイドインジャパンに胸を張れるか」

というテーマで
お送りしたいと思います。

 

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ゴムチップが守りたい3つのものとは?

現在、ドーハで
世界陸上選手権が開催されています。

様々な種目で、
世界のトップ選手達が鎬を削る様子は、
テレビ観戦していても
気迫が伝わって来て感動しますね。

 

そのような中で、
その感動を正に土台から支えているのが
「地面」です。

 

世界陸上選手権のテレビ画面からも
鮮やかな競技路面が見て取れます。

前回、
陸上競技場とゴムチップ舗装の関係
について少し触れました。

 

選手達が
持っている力を
全て出し切って欲しい。
安全に競技に集中して欲しい。

 

こういった「約束事」を抱えて、
全天候型の舗装路面は
競技を支えています。

 

今回は、
ゴムチップの約束事
ご紹介させて下さい。

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地面から考えるオリンピック 人工芝とゴムチップの課題

岡山から循環型社会の発展を目指す。

「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」に
ご訪問頂きまして
ありがとうございます。

 

今回のテーマは、

オリンピックと人工芝
地面から見るオリンピック

です。

 

東京オリンピック開幕を間近に控え、
ますます熱気が高まってきました。

 

観客からの「熱気」
選手の力となりますが、

気候的な熱気には
懸念の声が多いのも事実です。

そこで、
「オリンピック」と「熱気」を
地面から考えてみます。

 

オリンピックと地面の関係

 

オリンピックでスポーツ競技が行われる
競技場の地面の多くには、
タータンや芝が用いられています。

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くろがね産業とSDGs

ここ最近、SDGsについて
目に触れる、耳にすることが
多くなってきました。

ビジネスシーンでも
スーツにSDGsのピンバッジを
している人も多くなりましたね。

このロゴとアイコンを
ご覧になった方も
多いのではないでしょうか。

SDGsとは?

 

SDGsとは、

Sustainable Development Goals
の略であり、
日本語だと「持続可能な開発目標」

になります。

2015年9月の国連サミットで採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」
にて記載された
2016年から2030年までの国際目標であり、

持続可能な世界を実現するための
17のゴール・169のターゲットから構成され,
地球上の誰一人として取り残さない
(leave no one behind)ことを誓っています。

この活動が大きく広がるきっかけになったものが、
ウミガメの鼻にストローがささった動画です。

(ちょっと痛々しいので閲覧にはご注意ください)

海洋プラスチックの問題は深刻ですが、
このような衝撃的な映像を目にすると

「なんとかしなきゃいけない!」
「持続可能な社会にしなければ大変なことになる!」

と思います。

くろがね産業とSDGs

くろがね産業も
環境に関わる仕事をしているわけですから
もちろんSDGsには注目していました

しかし、
主に気候変動に関するもので
今までも似たような活動
たくさんあったのです。

・チームマイナス6%

・カーボンフットプリント(CFP)

・チャレンジ25

・Fun to Share

これらすべてに、
くろがね産業は賛同して取り組んできました。

CFPについては、
再生ゴムチップ製造に関する製品種別基準である
PCR(Product Category Rule)までつくって
公表しました。
(結構費用もかかりました。)

でも、いつのまにか
これらの活動は下火になっていったのです。

SDGsと企業の存在意義

さあ、
このSDGsについては
どうなのでしょうか。

私が思うに、
SDGsというのは
各企業がいままで頑張ってやってきていること
そのものなんですね。

環境面がクローズアップされがちですが、
SDGsは17の大きな目標があり、
そこには貧困撲滅、福祉の充実、
ジェンダー平等、教育、働きがい・・・

私たちが充実した人生を送っていくために
必要なことが述べられている。

むしろこれに取り組んでいない企業なんて
いないんじゃないかと思うのです。

程度や意識の差こそあれ、
やってきているはずなんです。

だって、
企業の存在意義は

「世の中に必要とされている」こと

ですからね。

 

くろがね産業は、
経営理念を

「全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに、
環境技術によって持続可能な社会の発展に貢献する」

と定めています。

これが当社の存在意義です。

この経営理念を広義に解釈すれば、
SDGsのゴールはほとんど含まれます。

今まで経営理念の実現を目指して、
業務である廃棄物の無害化・再資源化はもちろん、
「人として正しい判断をする」という社員教育や、
「何のために働くのか」という働きがいの追求にも
取り組んでいます。

だからこそ、

理念が共通するSDGsに、
くろがね産業は取り組まなければならない

と感じています。

SDGsと若い力

半年前から、
社内の若手社員が中心となって
推進していく体制をとっています。

いろんな所に出向いて
セミナーやシンポジウムを聞いて
勉強してきました。

そうしているうちに、
流行っているから、カッコいいから、
バッジが欲しいから・・・というものではなく、
会社を未来永劫発展させ、
そこに集う全従業員を幸せにし続けるためにも、
SDGsに沿った企業経営の舵取りをしていかなければならない
と確信しました。

17の目標のうち、
ウチは何番と何番に取り組んで・・・

ということではないと思っています。

17のゴールはすべて関連性があるものです。
自社に関係ないものはやらなくていいのではなく、
自社の事業をSDGsに沿って
川上川下に広げていくことがとても大切なことですね。

 

SDGsは
これからどんどん重要視されてくると感じています。

だけど、無理矢理こじつけて

「ウチはやってますよ!」

というのはなんだか違う気がします。

当社の経営の本質を改めて考え、
川上川下へと事業範囲を広げていく過程で、
これらが有機的に繋がりあって
相乗効果を発揮できる指針となるのがSDGsだ

と捉えています。

17のゴールも
それぞれ関連性があるものなんですから。

 

長くなりましたが、
私たちは今後SDGsを指針にして
事業を展開していきます。

そして、それらを若い力で
推進していきたいとも考えています。

ご興味のある若い方は、
ぜひ一緒に取り組んでいきましょう!

真の大家族主義経営とは

前回の記事では、
くろがね産業の採用活動
について少し触れました。

今年度も、
採用難と言われるなか、
ありがたいことに
くろがね産業の採用選考には
多くの学生さんが
参加してくれています。

くろがね産業を志望する
学生さんの言葉

なぜ、
くろがね産業の採用選考を
受けたいと思ってくれるのか。

面接では
ほぼ全ての学生さんが

 

社長と社員の距離が近く、
アットホームな雰囲気を感じた

社長が
若手社員に
イジられているのを見て、
本当に仲が良いと思った

と言ってくれます。

そう。

私は社員にイジられながら
説明会を行っています。

質疑応答の場面では、
まずはアイスブレイクとして
こちらが用意した
質問カードを引いて、

それを質問してもらうように
しているのですが、

その中に

社長のダメなところを教えて

というとんでもない質問があります。

「話が長い」

「話の内容が難しい」

などなど・・・
面白おかしくイジってくれます。

このブログもつい長文になるので、
気をつけなければなりませんね。

 

そのようなやりとりを見て、

年齢や社歴に関係なく
皆で協力しながら
力を発揮できそうだ

と感じてくれるのだと思います。

社員にイジられる関係の
根底にあるもの

でも、
それには前の記事で書いたように

「自ら進んで発揮する」

という
勇気と覚悟が必要なのです。

 

そして、

「社長との距離が近い」
「社員同士の距離が近い」

というのも、
微妙なバランスのうえに
成り立っているものです。

これがなかなか難しい。

大家族主義を支える
絶妙なバランス

距離が近いということは、

何でも相談でき、
お互いに支え合っていくことができる

反面、

馴れ合いになる可能性もあります。

中途半端に距離を縮めると、
嫌われたくないから
厳しいことが言えなくなる
かもしれません。

すべてにおいて、
『小善』を行う危険があるのです。

小善は大悪に似たり
大善は非情に似たり

これは私の好きな言葉ですが、

大善を成す勇気を持っていなければ

真の大家族主義での経営は
成り立ちません。

 

しかし、
まず距離を縮めないことには
信頼関係が構築できません。

信頼関係で結ばれている
と思えるからこそ、
相手にズバッと言える
ということもあります。

中途半端に仲良くするのではなく、
そこから更に一歩
踏み出していくことが大切です。

一歩を踏み出すには勇気がいります。

これ以上余計なことを言えば、
今までつくってきた良い関係が
保てなくなるかも

という恐怖との戦いです。

でも、その恐怖の山を越えなければ
真の信頼関係にはたどり着けず、
大家族主義での経営になりません。

人と向き合い続けるしんどさ、
というのは
この恐怖との戦いの連続なのです。

フィロソフィが
何故必要なのか

だからこそ、
「こうあるべき」
という考え方、指針、行動規範が
明確になっている必要があります。

「その人自身」について

ではなく、

「その人がやっているコト」について

であれば、

大善の観点
厳しいことも言えるようになります。

やっていることが良いか悪いか

我々の目指す理想に近づくことなのか

という単純な判断基準ができます。

くろがね産業が
『くろがねフィロソフィ』
をつくったのは、
このような理由もあるのです。

フィロソフィにこう書いてある。

今やっていることは
それに沿っているものかどうか

という論点で話ができるのです。

 

くろがねフィロソフィについての
詳しい話は、
また機会があれば書きますね。

 

「与えられるべき」から「発揮する」へ

大家族主義の仲間の条件

この時期、企業各社は
2020年卒業予定学生に対する
採用活動の真っ最中ですね。

今年のゴールデンウィーク(GW)は
10連休ですから、

学生の皆さんも
GW前に就活を一段落させて
心置きなく旅行などに行きたい
のではないでしょうか。

くろがね産業の
採用チームの秘密

 

くろがね産業も、
毎年継続的に採用活動を行っています。

将来性のある
若いエネルギーを取り入れる

という狙いと同時に、

採用活動を通じて
会社の存在意義や価値を再認識し、
我々の成長に繋げていきたい

という思いもあります。

だから、くろがね産業の採用チームは
入社3年目までの若手チーム
で行ってます。

 

学生さん達に
最も伝えたいこと

 

さて、採用活動のなかで、私が
学生さんたちに最も伝えたいこと
があります。

くろがね産業は経営の2本柱として

・大家族主義で経営する

・全員参加で経営する

を掲げていますが、

だからこそ
伝えておかなければならないこと

があるのです。

 

それは、

「与えられるべき」

という考えではなく

「発揮する」

という考えでなければならない
ということ。

 

大家族主義だからこそ

 

「大家族主義で経営する」からこそ、
人と正面から向き合い続ける
しんどさがあります。

くろがね産業の社員は
ほぼ毎日顔を合わせて
一緒に仕事をしていきます。

もちろん衝突もある。

でもそれを放置して

何だよ、もう知らねー!

で済ませていては
家族にはなりません

 

学生時代には

人間関係は取捨選択できた

かもしれません。

 

しかし仕事では

自分にとって
都合の良い人とだけ

関係を構築していればいい

というわけにもいきません。

 

どんな人に対しても
理解しようという努力と、
一緒に幸せになろうという覚悟
がいるのです。

それは、相手に対して

「もう知らんわ」

ではなく、
真剣に向き合い続ける
ということです。

 

また、
「全員参加で経営」する
ということは、
自ら考えて目標を設定し、
仲間のために努力していくことです。

それは自分の仕事ではない

私には関係ない

誰かがやるだろう

そういう考えでは
全員参加の経営など
実現しはしないのです。

くろがね産業の仲間になる
ということ

良好な人間関係、
目標を達成したときのやり甲斐、
皆で支え合う温かさ、
活気のある社風・・・

すべて自分たちで
つくり出していくものです。

だから、はじめからそれを期待したり、
誰かが与えてくれるものだ
と思っている人には
シンドイかもしれません。

自ら発揮してつくり出すことでしか
変わっていきませんが、

与えられることを期待して
動かなければ、

結果として何も変わらず、
変わらないから不満に変わる。

 

そういう人は、
くろがね産業で長く続けていくことは
難しいかもしれません。

 

大家族主義だからこそ、
人と向き合い続ける
大変さがある。

全員参加だからこそ、
自分以外の仲間のために頑張る
苦労がある。

けれど、
それらを通じて築かれた「人の和」
とても強固なものになる
のだと思います。

まとめ

奇しくも新元号の「令和」には

「人々が
美しく心を寄せ合う中で、
文化が生まれ育つ」

という意味があるそうです。

これからは
「人の和」が大切な時代になる。

それは間違いありません。

AIやIoTなど世の中は
どんどん効率化していきますが、
そのぶん画一化が進み
無機質なものになる危険もあります。

だからこそ我々人間は
「心」というものを
磨いていかなければならないのです。

 

くろがね産業は、

人の心を大切にし、
「与えられるべき」ではなく
「発揮する」人の集団であるべきだ

と、採用活動を通じて
改めて考えさせられます。

お客様の視点で考える

くろがね産業の物流課に所属するKくんは、
どこにいってもお客様からの評価が高いです。

営業担当者がお客様に訪問した際に、
そういうお褒めをいただいたという報告を受けますし、
私も直接お取引先さまより聞いたりしています。

彼は大型トラックのドライバーですが、
もともとは某カーディーラーの整備士だったのでサービス業出身です。

お客様から評価をしていただけるのは、彼が常に「お客様の視点」を考えているからです。

お客様第一主義とは

くろがね産業では「お客様第一主義」を掲げています。
それは、我々の行動指針である「くろがねフィロソフィ」の中に
「お客様第一主義を貫く」という項目があることにも表われています。

たとえば、フィロソフィにはこのように書いています。
「効率という名のもとに、私たちの都合をお客様に押しつけて不便を強いてはいないか」

我々は仕事を進める上で効率化を図っていかねばなりません。
特に人不足の今では、効率化は避けて通れません。

しかし、そこにお客様の視点がなければ、
私たちが勝手に決めたルールをお客様に強いるだけです。

基幹システムの変更や指定伝票、請求書必着日の短縮など、
自分たちにとっては都合が良くなるけれども、お客様にとってそれは違うかもしれません。

だから、私たちはよくよく考えて、
「それはお客様にとってメリットがあるか」という視点を持つべきです。

視点を変えるために気をつけること

ではそのために何をどう気をつけるのか。
私は、「主語を自分からお客様に変える」ことだと思います。
「私はこう思う」、「私はこうしたい」から、
「お客様はこう思う(だろう)」、「お客様はこうしたい(だろう)」
と一旦「私」を外して考えることで、独りよがりにならない考え方ができると考えます。

これは人間関係にとっても同じです。
「Aくんはこう思う(だろう)」、「Bさんはこうしたい(だろう)」
と考えることで、相手の気持ちを汲み取り、円滑な人間関係が築けると思うのです。

主語を変えるだけで、利己から利他に切り替えることができます。
「相手の気持ちになって考えよう」といっても何をしていいかわからない場合は、
このように主語を変えればいいと思います。

冒頭で紹介したKくんは、主語を変えて考えることが習慣になっていますから
特に意識していないと思いますが、当たり前にできるレベルになることが大切ですね。

「あたりまえのこと」が「あたりまえにできる」状態こそが差別化です。

皆さまのもとにKくんが伺ったときはよろしくお願いいたします。